「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)
今年は娘が生まれて、目に止まったこの本、読みました。
経済学の視点から、科学的に結婚・出産・子育てについて論説しています。かなり面白い。育児あるあるだと思いますが、自分よりも上の世代の人って、かなりの割合で「母乳?」と聞きます。で、母乳です、と答えると「頑張ってるね~」と。(これは奥さんの体験談ですが)。やはり存在する母乳信仰。はたしてそうなのか。さらに、「早い時期に保育園に預けるのはどうか。できるだけ母親と一緒のほうがいいのではないか」という議論。諸外国の研究をレビューすると、早い時期に保育園や幼稚園に通っていた子供の学力のアドバンテージは、結構早い時期になくなることがわかりました。ただ、精神的な部分で結構大きくなるまでアドバンテージが残ることもわかり、保育園や幼稚園で専門家による保育を受けることは効果があると言えそうです。また、それはすなわち、育児を母親が行わければならない、ということではなく、父親でもできるということを示しており、「はい、かしこまりました」とこれまた育児アルアルのオチ。勉強になりました。